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サンカム新聞

愛情いっぱいのごはんをあげよう

先ほども言ったように、「栄養バランスがしっかり整っている」とは、決していえる食事ではありません。 がしかし、「残飯」が優れていたことの理由のひとつは、 『生きた食事』であったことでしょう。
肉や魚や野菜・・・・・その中には天然の栄養素がたっぷりです。肉や野菜や魚といったものに比べて、人工的に加工されたものには、それらの栄養素がほとんど死んでしまっています。
高温の熱や人工添加物によって、本来の栄養素が死んでしまっています。
それに対し、「残飯」は、食材ひとつひとつが生きています。生きる活力を与えてくれるのに十分な栄養素をもっています。 そして犬たちは、「早くちょうだい」と言わんばかりに、『よだれ』を垂らして、飼い主を見つめます。

と良く質問されますが、答えはまさにこれです。
『よだれ』したたるごはん。犬の口から、猫の口から、よだれが垂れてくるくらいに、興奮させてくれる、喜んでくれる、注目してくれる。これがいい食事だと思います
よだれが出るということは、それだけ脳を刺激しているということです。食欲中枢が刺激され、「食べたい」「早くちょーだい」という気持ちになり、それが神経を伝わって、よだれという独特のサインとなって出てきます。よだれというのは、消化液そのものです。ですから、よだれが出れば、自然と、胃腸の動きも活発、かつスムーズになり、各器官も刺激されて、そこからの消化液もたっぷりでるようになります

(獣医師:日置 恵利子)
 

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